狼様の愛のカタチ理論







――――――……




どのくらいの時間がたっただろうか



ただ泣き崩れる私を彼らは支えながら宮殿に戻って来て


びしょ濡れになった服を着替えるなり、私は自分の部屋で布団を被っていた



「沙優様、髪も乾かして下さい…風邪を引きますから」


身体を揺すり、ささやく左汰に私は口を開かない



もう…誰とも話したくない。右汰も左汰もサイさんも

みんな、みんな…姿も見たくないんだ



「…」


反応のない私に左汰はため息を吐きながら右汰をみると彼が私のベッドに近づいて来る


「沙優、人間はもろいんだ。しかもお前は女だろ?風邪引く。俺達と話さなくていいから頼むから髪の毛を拭いてくれ」



布団を軽くめくられ、心配そうに私を見つめる右汰


髪の毛をふく気力なんて私にはない


もう…胸が空っぽだ


ただ、布団に入っても涙は止まらなくて、胸は痛いまま…



< 365 / 550 >

この作品をシェア

pagetop