狼様の愛のカタチ理論
「え…扇李?」
な、なんで…ベッドに?
いきなりの行動にあたふたする私に扇李は真面目な顔のまま…そっと、ベッドに押し倒した
あ…っ
このあと、何をされるなんて、すぐに分かった―…
「あのっ…扇李」
ドク、ドク、ドクと心臓が動いて私の上を跨ぐように乗る姿に恥ずかしくて目を反らすと
それを許さない
そう言うように無理矢理、私を視線を合わせるとくすぐるような仕草で耳朶を撫でる
「…っ」
「お前のせいだ」
「え…?」
「お前が、あんなキスしたのが悪い」
「…ぅ」
「抑えられないんだ」
悲しい、つらい…そんな瞳に胸にある思いが溢れて
「嫌なら…抵抗しろ」
「…扇李っ」
「前に無理矢理しないって言った。だから嫌ならやめる」
いやだ…なんて、そんなことない…前の私なら嫌だっただろう
でも、今は違う。扇李の手が心地よくて
もっと扇李に触って欲しいって…思ってる。だから…
「…ん」
私は再び、扇李のキスを受け入れた
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