狼様の愛のカタチ理論





暗闇の中、何回も角度を変えながらするキスは凄く扇李を身近に感じる


部屋を照らすのは微かな月の光だけで、服が掠れる音や触れられてる感覚でだんだんと上がっていく体温




「…ん」


器用にキスをされながらボタンを外して行く扇李は余裕たっぷりで


悔しいけど、そんなことがどうでもいいほど私は扇李を欲していて、ギュとベッドのシーツを握ると扇李は私の手をひく




「はぁっ…」

「ほら、背中掴め」

「っ」


甘く、私を誘うような言葉に自然と彼の背中を掴むと思った以上に広い背中


前はわからなかった。扇李の背中がこんなに広くて…熱いだなんて



それからは…ただ扇李に主導権を握られたまま彼の腕に抱かれた


どれだけのキスをしただろう、どれだけの扇李の吐息が私を狂わせたか


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