狼様の愛のカタチ理論



だから、集会ってなんだろう…



目をパチパチさせながら、首を傾げる


「集会か、我ら神の…なんて言っても分からないだろ…そうだな…人間界で言う会議みたいなものだ」


「…会議?」

「あぁ」


会議か…やっぱり、そんなのに出るって扇李は偉いんだね…


「…分かった…」


仕事なら仕方がない…本当は寂しいけど


我が儘は言えないから…

「悪いな」

「ううん」

「それと…」

「?」

「…お前を…堂々と…大事な存在だと言えなくてすまない」

「……………」

「それを、もう一度言いたかっただけだ」


扇李……

「大丈夫だよ、私が選んだ道なんだもん…それに…二人の時は…そうじゃないんでしょ?」


扇李に近寄りコツンと背中に額を寄り添うように置くと"あぁ"と言う答え

「それでいいの…」

「そうか」


「…うん」


私が頷けば、彼は立ち上がり再度額に唇を落とし扇李はドアに向かって歩く


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