狼様の愛のカタチ理論
「…そうですか…体調が優れないでしょうか?」
「いえ、そんなことは」
体調と言うより、心が痛いから今は何も食べたくない
「そうですか、でわ…せめて水分だけでもお取り下さい。ただいまお持ちしますので」
「…わかりました」
素直にサイさんに頷くと、彼は私に手にもっていた服を差し出して来た
「…え?」
「私がいない間にお着替え下さい、着替えてお茶の後に参りましょう」
「………」
参りましょう?もしかして…
「あの、どこにですか?」
ドクン、ドクンと心臓がなりサイさんの言葉を待つと、彼は頭にハテナマークを浮かべる
「どこ、ですか?…えっと扇李から何も言われてないですか?話したと伺ったんですが」
「それ…人間界に戻るってことですか?」
「はい、そうですが?」
やっぱり…私に話したって…確かに話したけど
納得なんかしてないのに…
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