狼様の愛のカタチ理論




「…そうですか…体調が優れないでしょうか?」

「いえ、そんなことは」


体調と言うより、心が痛いから今は何も食べたくない


「そうですか、でわ…せめて水分だけでもお取り下さい。ただいまお持ちしますので」

「…わかりました」


素直にサイさんに頷くと、彼は私に手にもっていた服を差し出して来た


「…え?」

「私がいない間にお着替え下さい、着替えてお茶の後に参りましょう」

「………」


参りましょう?もしかして…

「あの、どこにですか?」


ドクン、ドクンと心臓がなりサイさんの言葉を待つと、彼は頭にハテナマークを浮かべる


「どこ、ですか?…えっと扇李から何も言われてないですか?話したと伺ったんですが」


「それ…人間界に戻るってことですか?」

「はい、そうですが?」


やっぱり…私に話したって…確かに話したけど


納得なんかしてないのに…


< 498 / 550 >

この作品をシェア

pagetop