狼様の愛のカタチ理論




って、言うか…扇李ってこんな優しい付き人がいるなんて実は凄い神様だったのかな


「じゃあ、お願いします」


「はい、かしこまりました」


荷物を受け取り、サイさんはそれを腕にかけると私を見てから視線を施設に移した

「準備は、よろしいですか?」


「え?」

「いえ、その…長い間住んでた家と、聞きましたので…名残惜しいかと」
「………?」

あぁ…もしかして、サイさんってば私に気を使ってくれてるのかな?

そっか、その優しさは嬉しい。だけど、わたしは



「大丈夫です」


もう、迷わない事にしたから。自分を信じて


「そうですか。では、参りましょう。行く途中に私達の世界の事を色々とお話します。沙優様も聞きたい事とはありましたら遠慮なさらず聞いてください」


「ありがとうございます…」


「いえ、きっと扇李は沙優様には何も詳しい説明はしてないと思いますから」


サイさんはそう言うと、ゆっくりとその場所から歩き出した


確かに…何も話してくれてないね

話したのは、花嫁の資格の話しだけだから


そう思い私もサイさんの後ろに続くように歩き、ふと施設を振り替える








さようなら…


院長様、みんな―…


今までありがとう…













そして、私は再びそこから歩き出した―…



神様の花嫁になるために―…





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