狼様の愛のカタチ理論





「それは、マリナ様のせいでは?」

「え?わたし?」


「そうです。マリナ様が早く自分の花嫁にしないと、呉羽の花嫁にすると我を脅したんだ」

「………」

「だから、それは許せなくて…とにかく焦っていたんです」


ゴニョゴニョと扇李らしくなく言葉を濁すように言い方に院長様は呆れたようにため息をはく


「へぇ…そうなの。扇李はそんなに沙優が大好きだったのね、独占欲が強いんだから」


「…あ」

大好き…って、院長様に言われるとなんか恥ずかしくて顔を赤くしながらうつむくと院長様はクスッと笑う


「もう、沙優ってばそんな顔をしちゃって。連れて行かれたも同然なのに、沙優も扇李に惹かれたのね」


「…はぃ」


確かに私は扇李に惹かれた。大嫌いだった彼がこんなにも好きになるなんて思わなかったんだ


てか、そんなことも大事だけど…


扇李は院長様にそんなことを言われたから急いで私を花嫁にしたんだ


確かに、色々といきなりだったもんな…


昔のことはよく分からないけど、川で扇李とあったこととか


花嫁にさせるためにした契約も全部

思えば院長様が神様なら私が扇李に身を売る必要なんてなかった



それも扇李の計算のうちだったのかもしれない


真実は分からないし、聞く理由もない



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