狼様の愛のカタチ理論



「苦労してる…いいえ。苦労をしたみたいね?」


「まぁ、色々と」


苦労は確かにした。扇李と気持ちが通じるまでかなりの苦労だった


てか…それより…

「あの、院長様?」

「ん?」

「さっき言ってた、花嫁にしたかったってどーゆう意味ですか?」

昔からとか、点と点が繋がらない話だ


昔だなんて、私と扇李が出会ったのは…私が天界に行った前日のこと


それなのに昔なんて意味が分からない


「あぁ、それはね…貴女は昔扇李と出会ってたの。ね?扇李」


「………」


院長様の台詞に、視線を反らす扇李

私が昔に扇李と出会ってた?え…いつ?そんな記憶私にはない


「沙優は…覚えてないかもしれないけど…扇李はその時から貴女を花嫁にしたくて、貴女が今の歳になるまでたまに施設に来ては貴女を見ていたのよ」

「……」

う、うそ…扇李がずっとわたしを?


「私はいなかったから、どんな風に貴女が花嫁になったかは知らないけど、見ているだけで近づかないから、花嫁にしたい気持ちはあってもそれは掟やぶりなのは分かっていたわ。私はそれをさせないために監視をしていたのに、扇李ってば私のいない隙に!」


バシッと院長様は扇李を叩くと扇李の表情が一気に暗く不機嫌なものに変わる



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