狼様の愛のカタチ理論





「………」



もう、すっかりと太陽はしずみ月がこの天界を照らしている


夜になった天界は、やはり明るい時同様…綺麗だな…


「………」


そんな事を思いながら、サイさんが出て行ったあとに、私は部屋の電気を消して月明かりで照らされる部屋の中、ベッドに座りながらそれを眺めた




「………はぁっ」


今日は本当に疲れた…


ただでさえ、なれない土地で頭を抱えるような問題が沢山あって


これからずーと、私の身体はもつのか不安になる。


「…はぁっ」


ドサッと、ベッドに横になると思った以上に身体が沈む柔らかいベッド


施設のベッドとは全く違って気持ちいいな…


「…………あ」


施設か…

そう言えば、人間界ももう夜なのかな?


私がいなくなって、心配してるよね…きっと


院長様は、一人で大変じゃないかな…


「…………」

やんちゃな子供達だもんな…だけど、大丈夫だよね。みんないいことだし


「…院長様」


そう思ったら、疲れたがドッと身体に襲って来て、だんだんと瞼が重くなってきた



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