狼様の愛のカタチ理論
こんな状況なのに、眠くなってしまうなんて人間って凄い
やっぱり、三大欲求には敵わないって事が今まさに証明されていて…
「………」
なんて、私ってば何を考えて…いるんだろう…
眠くて…おかしなこと、考えてる……
そんな事を頭に考えたのが最後、私はいつの間にか目をつぶり眠りについてしまった――…
『沙優…』
だれ?
『…沙優と言うのか』
誰かが私の名前をささやいている
『お前は、我が怖くないのか?』
切なそうに響く声が私の頭に響いてくる…
私はこの声を知っている。とても不思議な、不思議な出逢いだった気がする
誰だっけ……?
この声は―……
「ん……だ…れ…?」
どのくらい寝ていたのだろうか…
そっと、目をあけると部屋はまだ暗く
相変わらず月明かりが部屋を照らしていた
.