放課後は、秘密の時間…
ほんの少しのすれ違いで……
あたしは、この腕を失ってしまうところだったんだ。
「先生があいつと電車乗ってくトコ見た時、俺、もうダメだって思ってさ……」
そうだ、あたしも誤解とかなきゃ。
市川君、さっきも大也のこと言ってたし……
「あたしね、彼とは別れたよ……」
ううん。
むしろ、大也が背中を押してくれたんだ。
――『頑張ってこい』って。
あの手がなかったら、あたしは今ここにきっといない。
「じゃあ、先生……」
「うん、市川君だけが……好きだよ」
言葉にした瞬間、甘いキスが降りてきた。
あたしは、静かに目を閉じる。
好き。
大好き。
そんな気持ちが、触れたところから、伝わっていけばいいのに。
そしたら、あたしがどれだけ市川君を好きか、市川君もわかるから――……
「先生、好きだ」
「あたしも市川君が好き……」
キスの合間に何度も繰り返して、あたし達はいつまでも幸せな気持ちに浸っていた。
あたしは、この腕を失ってしまうところだったんだ。
「先生があいつと電車乗ってくトコ見た時、俺、もうダメだって思ってさ……」
そうだ、あたしも誤解とかなきゃ。
市川君、さっきも大也のこと言ってたし……
「あたしね、彼とは別れたよ……」
ううん。
むしろ、大也が背中を押してくれたんだ。
――『頑張ってこい』って。
あの手がなかったら、あたしは今ここにきっといない。
「じゃあ、先生……」
「うん、市川君だけが……好きだよ」
言葉にした瞬間、甘いキスが降りてきた。
あたしは、静かに目を閉じる。
好き。
大好き。
そんな気持ちが、触れたところから、伝わっていけばいいのに。
そしたら、あたしがどれだけ市川君を好きか、市川君もわかるから――……
「先生、好きだ」
「あたしも市川君が好き……」
キスの合間に何度も繰り返して、あたし達はいつまでも幸せな気持ちに浸っていた。