cloud×cloud【完】

笑顔になれたなら




そう言えば総司は昔から心配されることを人一倍に嫌がっていた。



何があっても「心配ない」の一点張りで。




ミツもお手上げだった…な。




不意に昔のことが思い出されて胸が押しつぶされそうになった。





「まあ…確かに近藤さんへの伝え方はまずかったな。」



あれはみんなが聞いていただろうな。




「総司が体調悪いと隊士たちが不安がるし調子に乗り出すやつもいるだろう。
それに万が一、外に漏れたら確実に狙われる。」





「そんな…」



桜は力なく小さな声でそう言ったきり、黙り込んでしまった。





俺は自分が言ったことに少し後悔をしたが

これは副長として言っておかなければならないことだった。













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