虹色クレヨン


「お!大野! ちょいまち」


俺は慌てて懸命に話した。


鍵をもって肉まんをいっぱい噛んだ。


「ゆし! 教室で待ってて!」


大野は なにも言わずに出ていっちゃった。

俺も 急いで席に戻り


紙と筆箱を 手にとって出た。


今日は 補習なんか良い


あいつの… あんな悲しい顔を


俺は もう見たくなかったから…



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