Black Queen【1】
『ま、そうだな。いきなり知らない奴に名前教えろなんて言われても教えたくねぇよな…俺の名前は佐藤 祐司だ!よろしくな?』
佐藤 祐司?
「知らねぇな…」
私は殺気を出しながら言った。
さすがにこんだけの殺気を出せばこいつもビビるだろ。
『ふっ、知らなくて当たり前だ。そんな殺気怖くねぇよ?』
「なっ」
私は目を見開いて驚いた。
今まで出会った奴らは絶対私が殺気を出せばビビって逃げていった…。
こいつただ者じゃねぇな…。
「面白いじゃねぇか…。しゃーなし付いていってやるよ」
「え!?ついていくのかよ!?」
「るっせぇ、分かってねぇなぁ~奏は」
「はぁ!?」
「黙ってこいつに付いて行ったらもしかしたら面白いもん見れるかもしれねぇぞ?」
なんか分からねぇけど、こいつに付いて行った方がいい気がすんだよな…。
なんか…わかんねぇけど…。
『ふっ、だってよ?面白いかどうかは分からないけど…付いてきてみないか?』
そう言って祐司さんは笑ってさっきまで掴んでいた私達の腕を離してくれた。
「ちっ、わぁーたよ。付いて行けばいいんだろ」
奏は舌打ちしながらも、祐司さんに付いて行った。