キミノカケラ

よろしく









私はゆっくり立ち上がり、後ろのドアへ向かう。


よし、誰も見てない。


音を立てないよう開け、廊下に出た。


左右を見て、学校の見取り図を思い出す。



右の階段の方が近いけど、下駄箱には左の階段から行った方がいいね。



私は左に進んだ。


1年はまだ部活に入ってないからB組以外誰もいない。


だから少し笑い声さえ、廊下に響く。


結構騒いでたんだなぁ。





「タロー!」




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