ー紫神(シガミ)ー

 「ああ。面白い」

 笑顔を張り付かせた少年に、司は深く頭を下げた。

 「失礼します」

 司は静かにこの空間から抜け出した。

 あとに襲うのは、疲労感と開放感だ。

 あの場所に居ては寿命は確実に縮まるだろう。

 司は身震いしながら、暗闇を走り去った。

 
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