ひとり。
ヒアデスとプレアデス
寒さを痛いと感じて
そんな痛みを忘れたくて
俯き歩く自分が哀しくて

・・・空を見上げた

藍よりも濃く深く
黒よりも淡く蒼い
そんな空に浮かぶのは
ヒアデスとプレアデス
二つの星団

「私もあの中にいられたら‥」
寂しくないのに、
と言いかけてやめた

どんな痛みも寂しさも
受け止め切ってみせるわ
心の中で呟いて一歩を踏み出す

パンプスのヒールが高い音でカツンと鳴って
凍えた街にこだました
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