《短編》想い人〜叶わぬ想い〜
まだ捨て猫みたいな顔をしてあたしを見てる彼。


「じゃあ、途中まで一緒に帰りましょう。」


今あなたに向けてる顔はきちんと笑えてますか?





大通りまで歩いてタクシーを拾った。

少しの時間だったけど、とても楽しかった。


歩いてる間中、あたしを心配してくれてる事が嬉しかった。




「祐介さんは駅でいいですか?」


その自分の言葉に悲しくなった。もう少し一緒にいたい。

少しだけでいいから…。



願いが通じたのか、彼の言葉に心の底から嬉しかった。


「奈々ちゃんを先に送ってくよ。」



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