たった一人の親友へ〜another story〜
そろそろ本格的に寒くなった1月


受験勉強も大詰めになっていた頃


俺は久しく会っていなかったさなを呼び出した




こんな時だから


最後のパワーみたいなやつをもらっとかなくちゃだよな


全身もこもこに着込んださなが、こっちに向って手を振ってる




「よっ!久しぶりー」


「久しぶり!」


少し高揚したほっぺ


本当こいつ犬みたいだな(笑)


「突然呼び出してごめんな……

これ渡したくて」


「何これ?」


「まぁ開けてみろって」




昨日ゆいと受験の神様で有名な神社に願掛けをしに行った



「わぁ。

翔この神社行ったの?」


「うん。

さなが絶対受かるように、かなり願掛けしといたから大丈夫だよ!」


「ありがとー!!」


「どういたしまして。

勉強の方はどう?」


「うん。順調!」


「おっ!言うね〜(笑)

それなら良かった」


「何か今日の翔優しくて気持ち悪い〜(笑)」


「はっ??

久々にさなに会えて嬉しいんだよ!」


「ははっ(笑)」



久々に会った俺達は


ちょっとお互い緊張してて


だから照れ隠しに俺は


いつも通り彼女の頭をポンっと小突いて


がんばろうな!と一言


彼女に伝えた





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