たった一人の親友へ〜another story〜
「はっ?何?やり直した?
あんな泣いといて結局やり直したんだ。
都合よすぎるだろ、お前も男の方も」


後悔する前にイライラが爆発した


どうしてさながそんなことを平然として言えるのかも分からなかった


自分のことは棚に上げて、周りも見えてなくて


苦しくて


悲しくて


ただただ胸が痛かった


あれだけ大事に傍にいたのに


隆也先輩は簡単に俺の前からさなを奪って


自分のモノにして


あいつを抱いた


さなもそれを受け止めた


その事実が俺に受け止められるはずもなかった


小さな心が簡単につぶれた




いつかこうなることは分かってたのに


俺自身が彼女の手を離した時点で分かってたのに


いざ現実を突きつけられると


それはとてつもなく恐ろしくて


彼女が憎くて


同時に自分の犯した罪の大きさに初めて気がついたんだ
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