ひまわりハウス
「………それあんたの子供なわけ?」
「もちろん!あたしの子供だよ…ってえぇぇっ!!?」
「なんだよ…大声だして」
そういえばこの人の存在忘れてた!!
改めて男の子に視線を向ける。今時珍しい黒髪に着崩れた制服。
普通ならすぐにでも女の子が食いつきそうなカッコイイ男の子なのに…
不機嫌そうに寄った眉間のシワが近寄りがたさを感じさせる。
「カッコイイね!!」
「はあぁぁっ!!?」
えっ!?
なんで驚くの!?
男の子は信じられないものを見るかのようにあたしを見ている。
「どうしたの??」
変な子だなぁ〜
考ちゃんはあたしの背中に隠れて男の子をじっと見ている。
「お前…無自覚か……」
男の子は深いため息をつく。
何だか分からないけど…
褒められてないのは分かる。