あいつの青春
「ごめん!遅くなった!翔汰大丈夫?!」
「ヒロさん!若は大丈夫ですけど…何しに行ってたんですか…?」
洸さんは車のエンジンをかけながら、
バックミラー越しに
俺の顔を不安そうに見てきた。
「これ買ってきた!
つか、家着いたら保険証と診察券と…
あと財布と持って、
隣町の中央病院まで行こう!」
「冷えピタとか…確かに家になかったかも…
中央病院まで行くんですか…?南町の一番近い病院でいいんじゃ?」
洸さんは車を翔汰ん家までとばした。
「あそこの病院の医者は口ばっかでたいしたことしないからだめ。」
「な、なんかヒロさん…馴れてますね…
手際が良いというか…」
「まぁ…実際、馴れてるからかな?
昔から、妹を病院に連れて行くの兄貴と、俺の役目だったし!」
洸さんは感心したような目で
うんうん、と頷いていた