あいつの青春
「ヒロ、もうちょい早く歩けよ。遅い。」
「無理…
今日風冷たい…寒い…」
俺は翔汰が先を早足で
歩いていくのを
後の方でとろとろ歩いていた
「………みなかの頭撫でるんじゃなかったのか」
「なっ―…
そうだったぁぁああぁぁぁああ!!!!」
「朝から頭に響く声出すな馬鹿!」
翔汰にグーで頭を殴られたけど、とりあえず早足で学校に行った。
「お前ってホントに
みなかの事好きだよな」
「だって可愛いじゃん!
猫みたいじゃん!
女子ってふわふわしてるし!」
「ふーん…
可愛いから好き?」
「おぅ!
俺、この世で一番可愛い動物って人間だと思ってるから!
心配しなくても翔汰も
みなかと同じくらい可愛いぞ♪」
「そーゆー好きね…
ご愁傷様、みなか…w
まだ先は長いなw」
ボソッ…
「ん?何?聞こえなかったけど…」
「何も言ってねぇよ…」