あいつの青春
「あ、シオン!
一年に宍紀って子―…」
「あ、
二組に転入してきたあの可愛い子ですかっ?」
「おっけ、二組なっ♪
じゃまたなぁ♪」
「え?斎田先輩?!」
俺は廊下を猛ダッシュで二組の教室まで行った。
教室につくと、
中は人が一カ所に集まってわいわい騒いでいた。
「翔汰!みなかたぶん
あそこにいるよな?!」
「まぁ…そうだろうな」
「ま、いーや。
失礼しまーす♪」
俺は翔汰の腕を引っ張ったまま一年二組の教室に入った。
すると、一カ所に集まっていた奴ら全員が俺の方に顔を向けた。
「うぉっ―…!
ビックリしたぁ―…」
「え、ちょっ―…
二年のヒロ先輩と翔汰先輩じゃん―…!!!!」
「ヤバいっ!
2人ともかっこいー♪」
ヒソヒソ―…
(なんか言われてる…?
どうでもいいか♪)