永劫の罪人 光の咎人
「お調べ物をしている最中に申し訳ありません。家に故郷の家族から、アスタロのことで手紙が届いていましたので」

「な、何かわかりましたか?」

 唇が震え、ロンドの声はぎこちなくなる。
 いぶかしげにガストは首をかしげたが、そのまま話を続ける。

「おそらくそうではないかと思っていましたが……アスタロは私の血縁です。話によると曾祖父だということでした」

「そうなんですか? すごい偶然ですね」

「しかも信じられないことに、まだ生きているそうです。今はダットの外れにある森で生活しています」

 ガストの報告に、ロンドはがく然とする。

「……生きて、いらっしゃる……」

 本当ならアスタロの長寿は喜ばしいこと。

 喜びたいのに、喜べない。
 彼はマテリアの大罪を知っている生き証人だから。

 ロンドの鼓動が早さを増し、頭の中をかき乱す。

「明日にでもアスタロを尋ねようと思っています。ハミル様やマテリアたちにも声をかけるつもりですが――」

「や、止めてください!」

 思わずロンドはガストの袖へしがみつく。

「ロンド様?」

「……三人を会わせてはいけないんです。きっとアスタロ様に会えば、マテリア様たちは今までのようにはいられない。今を変えたくないんです」

「どういうことですか?」

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