ガラスのタンポポ#虹
「ごめんなさいね、翔くん」


「いえ。オレなんかができる事なら何でも」


新しい紅茶に手をつけた。


この香りは。


いつか花音が言っていたオレンジペコだろうか。


あぁ、そうか。


季節が巡ったんだ。


この紅茶を飲んだのは、去年の夏の終わり。


今は。


もうすぐそこの、夏。


あれから1年近く。


そんなにも長い間…。
< 177 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop