ガラスのタンポポ#虹
「オレさ、もうこの空は見えないと思ってたんだ」


「ソラ…?」


「うん、上。空」


「そっか…」


「でも、花音となら」


「…?」


「花音となら、何もかも曇りなく見える、それがわかった」


「…あたし、と………?」


「花音のくれていた気持ちがわかったんだ」


「あたしの…気持ち…」


「みんなの笑顔を待ってたな?自分を堪えて、時には泣いて。いじらしい程自分を犠牲にして、自分以外の幸せを願ってたな?」


「翔…くん…?」


「オレは。オレはそんな花音を愛しいと思うよ」


「…え?」


「奏来は、子供は、兄貴は幸せさ。今度はオレに幸せをくれるか?」


「あたしに…翔くんの幸せ…?」


「あぁ。花音。オレはキミが…キミが好きだよ」


「…っ…っ…!翔くん…!」
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