微かな香り








「…何しょん!?」



『へっ!?』




いきなり後ろから声を掛けられたら誰でもビックリする。



振り返れば…



『げっ!高杉…』




そう、困る野郎第一号こと、高杉凜太郎がそこに居た。




勿論、ニヤけ顔で。




「げ、ゆーな」



『何でまだ居るわけ…』



「…おめぇが寝とるからじゃろーが」



訳の分からない事を言いながらエアコンを切る高杉。



高杉は帰るかもしれないが、私はまだ帰る気がない。






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