黒雪
Prologue
もし一度だけ

願いが叶うのなら…


もう一度だけ

君の笑顔が見たい……。



俺は黒雪。



雪が降り積もり

人が…


犬や猫が…


車やバイク、自転車が…


通ったあとにできる

黒くなった雪。



太陽の光とともに

誰もが忘れ去られてしまう…


誰もが綺麗だとは言ってくれない…


誰もが触れずに避けてしまう…


黒雪。



君の笑顔が見れるなら

跡形も残らず

溶けてしまっても構わない。



君のその太陽のように眩しい笑顔で

俺を溶かしてくれ。



それが俺の…


願いだ……。
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