氷雨
―――――――――――――――――――六年前

「明夢?なにしてるの?」

「あ、ゆーちゃん。ちょっとね…こいつらが喧嘩しようって言うから。」

「うわっ!ボコボコじゃん。」
そこには、うぅとか呻きながら倒れている中学生が二人いた。
明夢の言い分は喧嘩売られたから買ったとのことだが、小学4年生が中学男子を倒してしまったということだ。

「ゆーちゃん、今日家来てくれる?話したいことあるんだ。」
「いいよ?」

明夢はその言葉に顔は綻び、嬉しそうにした。
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