これは恋じゃない親心だ!!
「噂にも種類があってね」

「例えば、木野下先生が
末島くんに
無理やりヤッたとか。」

「末島くんが木野下先生
に言い寄ったとか。」

それは、二人が聞いた事と
全く同じだった。

俺達本人から聞いても、
信じられないと仰るなら
それはもぉ、
どうしようもない事ですが」

「二人の言い分は分かった。
しかし、何か噂になるような
原因があったのではないか?」

「それは例え特別な事じゃなくても……」

「確かに、
末島は学年主席ですから
俺の所には
しょっちゅ来ますが
先ほども申し上げたように、
二人以上でいつも来ます」

「最低二人、もしくは三人。

末島が一人で教官室に
来た事は過去一回もありません」

「木野下先生の仰る通りです。

僕は、必ず二人もしくは三人で
いつも、教官室へ行きます。
それは、木下先生の
所だけではなく、
他の先生方の所に行く時も同じです。
なんでしたら、僕の友達に
聞いてみてください」

「その友達はいつも、付き合わされて
うんざりと言っていましたから」
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