恋歌 〜secret love〜
「ま、デレデレするのも良いんじゃないか? 健全な高校生らしいしな」
笑いながらそう言った頼城先生に、勇人も気まずそうな表情を浮かべながら笑った。
「そういえば、彩乃ちゃんがすっごい静かなんだけどー? 恥ずかしくて照れちゃった?」
「……呆れて何にも言えないだけよ! 変な妄想も誤解もしないで!」
仁志くんをびしっと指さしながら、彩乃が言う。
一緒にものすごい表情で睨みつけられて、仁志くんの表情が曇った。
「やめなよ、2人とも!
とりあえず、ご飯はもう食べ終わったんだから、練習しない?時間がないのは本当のことだからね」
阪崎くんに正論を言われたら、あたし達はそれ以上何も言えない。
「じゃ、音楽室の鍵はここに置いておくからな」
にっこりと微笑んだ頼城先生は
そう言って近くの机に鍵を置くと、部屋を出て行った。