恋歌 〜secret love〜
「……え?」


「また、みんなでお弁当食べませんか?今度は、他のみんなも誘って!

また、彩乃と一緒に頑張りますっ!」



必死に訴える奏を見て、俺は笑いをこらえた。



言われたのは普通のことなのに

それだけで少し、嬉しくなる自分がいる。



「じゃあ、みんなで日にち決めてくれるか?

何日か候補を決めて連絡してもらえれば、都合のつく日を考えるから」


「わかりました!……じゃあ、またメールしても良いですか?」


「あぁ、頼むよ。楽しみにしてるから」



そう言って、奏の頭にそっと右手を乗せた。



動いてから、自分の行動に驚く。



そう言えば、前にも……――――



少し頬を染めながら笑う奏を見て、俺も笑った。
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