恋歌 〜secret love〜
 




「そろそろ学校の施錠時間になるんだが、……どうする?」



壁に掛けられた時計に目を向けた頼城先生が言った。



「あたし達は自転車できてるんで、普通に帰れますけど……」


「問題はそこで寝てる奏だよな」



奏は、相変わらず起きる気配もなく先生の肩を枕に眠ってる。



昨日あたしの家に泊まりにきていた奏は、学校まで自転車で来てるし

家に置いたままの荷物もある。



でも、奏の起きる気配はやっぱりない。



だったら……


  

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