初恋の行方〜謎の転校生〜
ボタンを全部外したところで、すがるように柏木君を見上げたら、「早くしろ」と言われた。


私は覚悟を決め、ゆっくりとブラウスを脱いだ。

見られてる。柏木君に見られてる……

私は恥ずかしさで顔が燃えるように熱くなっていた。


「こっちに寄越せ」


そう言われて、私は脱いだブラウスを柏木君に渡した。下を向いて、片手で胸を覆いながら。


「下もだ。早くしろ。何なら俺が脱がしてやろうか?」


「じ、自分で脱ぎます」


私はそう言うと、柏木君に背中を向け、スカートのホックを外し、ファスナーを下ろし、腰を浮かせてスカートを脱いだ。


それも後ろ手に柏木君の方に差し出すと、「よし」と言いながら、柏木君は私のスカートも受け取った。


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