One STEP




「なんかなんか先輩って!!俺先輩になったんだ~♪」



夏沙先輩とかなり似ているタイプだと思った。


夏沙先輩が猫なら、ゆた先輩は犬だ。



先輩って響きいいよね~、なんてハイテンションで嬉しそうに言うゆた先輩。


それが本当に嬉しそうで、ついあたしまで笑顔になってしまった。



「そうそう。夏沙がね、自己紹介したいんだって」



さすが夏沙先輩。


なんとなく想像できる。



「かすみんどーこー、って探してたよ」



「そうですか。では戻ります」



あたしは1つ。


ハッと気づいた。



ゆた先輩になら相談してもオーケーだろうか、と。



ポジティブそうだから、深く考えずに答えてくれるだろうか。


しかもすぐ忘れてくれるよね?




< 205 / 528 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop