【短編】スケープゴート
1


 僕がはっきりといじめというものを認識したのは、小学校三年生の時だ。


 いじめの対象は、割と仲の良かった村山くん。


 いじめの主犯はクラスの番長、勝木くん。僕はどちら側でもない、傍観者の立場だった。


 いじめの発端とか原因ははっきりわからない。おそらく些細なことなんだろうと思う。


 勝木くんの三つ隣の席に僕が座っていたとき、村山くんが僕に話しかけてきた。



 「あのさ、教科書見せてくれない?」


 僕はそれを無視した。勝木くんがこっちを見ていた気がしたからだ。このとき、僕と村山くんの縁は途切れた。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

れんあい小説 超短編集
シオ/著

総文字数/596

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一ページで完結する、感動の恋愛小説を綴ります。 永遠に執筆中。
遥か遠い夜明け
シオ/著

総文字数/1,229

その他5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
DV夫との生活。 執筆中です 見切り発車なので、どうなるかわかりません
白いライオン
シオ/著

総文字数/815

青春・友情1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
たくさん書くためにタイトルだけ考えてみました第三弾。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop