サックスガール
ガラガラガラ

「失礼します。」

先生の前に座る。やっぱり1対1は怖い。

「この部活に入った理由は?」

理由!?希望じゃなくて?

「え、えっと・・・楽器を吹けたらかっこいいし、楽器を吹いてる姿をお母さんに見せたいんです。」

「では希望楽器は?」

それはもちろん、

「第1希望がサックス、第2希望がトランペットです。」

「サックスにはバリトン・テナー・アルト・があるけど具体的に?」

「なるべくアルトサックスがいいですが、何でもいいです。」

「トランペットとサックスは金管と木管だけど?」

「大丈夫です。」

「もし違う楽器になったら、どうする?」

「違う楽器になったとしても、一生懸命練習して上手になりたいです。」

「はい、分かりました。」

・・・緊張したー。上手く喋れたかな?

まぁ、大丈夫だろう。

変な自信を持ちながらみんなのところへ戻った。
< 8 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop