ねぇ…先生。。




「じゃあまた帰りにね!!」



私は未来に手を振って自分のクラスに入る。


今年は残念ながら未来と同じクラスになれなかった。


そして私の気分は席に座るにつれて落ちていく。



『零!お前いい加減にしろよ…』


私の隣に座る大和。


大和とは同じクラスで未来と海斗とは違うクラス。



「だってさ………」



『だってじゃねぇよ…。

いくら朝倉がこのクラスの…』



『早く席つけよ~』



そこへ今年も私のクラスの担任、伊藤ちゃんが入ってきた。



そして後ろのドアからもう1人入ってきた。



「…………先生。」



なぜか2年目の先生はうちのクラスの副担任。



私は今年も窓側の一番後ろの席。



先生は廊下側の一番後ろに立っている。



私は必ず窓の外を見る。



なぜらなら先生と目が合わないようにするため。



それを見かねた大和はいつも私に


『素直になれ。』


って言うんだ。



素直って何??


先生に好きだって言えってこと?


先生と喋ろってこと?



大和、教えてよ……。








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