ねぇ…先生。。




私は先生に背を向けた。



『あ…ちょっと待って。』

先生に呼び止められる。



ねぇ…先生。。



もう涙が零れちゃったよ…


呼び止めないでよ…。



先生にもう涙は見せたくないんだ。


先生を困らせたくないから、

先生に迷惑かけたくないから…。



『今から言うことは誰にも言うなよ。』

そう前置きして先生は深呼吸している。



何を言われるの…??


今から先生が言うことは

私にとって嬉しいこと?


それとも悲しいことなの??


悲しいことなら聞きたくない。



耳を塞いでしまいたい…



今すぐこの場から走り去りたい…



私はそんな衝動を抑えて手を握る。







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