ねぇ…先生。。





『まあずっと寝てたしな。』


車に乗り込み先生は運転しながら呟いた。



「へっ?!ウソ??」



『泣き疲れて爆睡してたけど??』


先生はクククッと笑っている。



「ひどいよ、先生。」


私は先生に鋭い視線を送る。



『だって本当の話だし仕方ないだろ?』

と、ニヤッと笑う先生。


それから他愛のない話をしているといつのまにか私のマンションの前。


『あっ!西城!!

制服のボタン全部つけ直したから。』


車から降りる前に先生が渡してくれた制服。



「せんせっ!ありがとっ!!」


私は笑顔で答える。


これは作った笑顔じゃなくて心からの笑顔。


何も聞かずに黙って助けてくれた先生。


先生の姿を見たとき死ぬほど嬉しかったんだから。


先生は知らないだろうけどね。




「じゃあまた今度ね!!」

私の目から今にも溢れ出してしまいそうな涙。



なんで涙が出るの…??


これは嬉し涙なの…??



それとも哀し涙なの…?


自分でもよく分からなかった。






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