ありがとう

時折、驚いて飛び出してくる虫を手で軽く払い除けながら進んで行くと、道は更に狭さを増した。

まるで拒まれているような気もしたが、歩き続けた。
一度も振り返らず、何かを断ち切るように。
< 10 / 244 >

この作品をシェア

pagetop