ありがとう
第4章

ガサガサというビニールの音がとてつもなく耳障りで、一生寝ていたいと思うほどずっしりと鉛のように重い体を這いずるように動かしてその正体を探した。

何とか居場所を突き止めると上半身だけを軽く起こし、重力のままに手を振りおろした腕が、ゴミ箱から溢れたビニール袋の上に落下する。
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