ありがとう

そのまま視点を落とすと、木々に囲まれた中に村のようなものが目に映った。

村と呼んでいいのかさえ分からないほど疎らに家が建ち並んでいるで、更にそのいくつかは明かりさえ灯っていなかった。

美咲はあそこに住んでいるのだろうか。

彼は、たった一度の僅かな時間だけ関わった彼女のことがやけに気になっていた。

それは決して女性であるからでなく、1人の人間として妙に惹き付ける力を持っていたからだ。
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