ありがとう

元いた場所に着くと今朝汲んでおいた水を二口飲み、手際よく寝袋に滑り込んだ。

頭が火照らないように、何も考えないようにした。

彼はふと思った。

考えないようにすることを考えていると。

しかし、歩いて体が冷めたせいもあるのか、少しずつ意識が遠退いて行くのが分かった。
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