ありがとう

目が覚めた理由は簡単だった。

まさかと思って重い瞼を押し開けると、大粒の雫が額にぶつかって砕け散り、目の中に飛び込んできた。

辺りは真っ暗だった。

空には星など1つも見えなかった。

その代わりにどす黒い雲が天空を覆い、瞬く間に激しい雨を降らせ始めた。
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