ありがとう
もはや美咲の体力は限界に達していただろうとき、周りのものよりも一回りも二回りも大きく頼もしい立派な木があった。
その下だけは世界が違った。
2人はそこで明るくなるのを待つことにした。
ときどき大きな雫が落ちてくるだけで、地面もさほど濡れておらず、あの惨状を見たあとではあまりにも快適な場所だった。
彼も疲労困憊していた。
毎日気が遠くなるほどの距離を歩いていた彼にとって、あまりにも酷な出来事だった。