*おベンキョの時間*
「……俺も自分の仕事に胸は張れない…」


尭耶…さん!?



「自分でも分かってる……女をその気にさせて金や物を貢がせるあまりいい仕事では
ないと思ってるから」



「……」


「でも…どうしても大学に行きたかった…最初は大学の学費を稼ぐ為に始めた…」



ガラス扉の向こうの尭耶さんは静に腰を下ろした。



私もその場に蹲る。



「……今までやった…バイトはあまり長続きしなかったし…」



「!?」





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