*おベンキョの時間*
「ミネラルウォーター買って来るから待ってて」


「ありがとう…」


私は木陰で座り込んだ。


理杏君はミネラルウォーターを買いに木陰を出て行く。



フワフワのピンク色のスカートを翻して駆け出す理杏君の後姿を見送った。


「君一人??」


「!!!?」


怪しげなオジサンが私に寄って来る。



私を男嫌いにさせた庭師のオジサンにそっくりな顔。


あの時の恐怖と気味の悪さが甦って来る~
ダメだ!!


身体が硬直しちゃってる…


言葉も出ないし…


息まで苦しくなって来た…









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