アイシング、マイラブソング
駅に着くと
すでに千架の姿があった。

レッスン場からは電車だと20分はかかるし
時間的に自分の方が早いと思った。

が、きっと気を遣ってくれたんだと良い方に考えて、


とにかく愛しの千架に飛びついた。



「千架、おつかれさまぁ!」



―あれ?



いつもなら背に手を回して

“悠、犬みたい!“

なんてからかうのに。





「あたしの話を聞いて」





千架は僕からすっと体を引いた。



ものすごく真剣な声と

神妙な面持ちに


思わず固まった。





「あたしと…別れて…。」



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